森の風にとっては初めての出来事でした。
鈴鹿の山に「ブナ清水」という場所があります。
ブナの原生林に囲まれた大きな岩の下からこんこんと水が湧き出ています。
何日も雨が降らなくても、水が出てきます。
それがとても不思議な事と感じます。
ブナは木々の中でも保水力が一番優れている?!のだそうです。
そのブナが、今ピンチです。
「実が早く落ちてしまう
苗木が育たない
ブナが枯れていく」
「二年前からブナの実を拾い集め、育てた苗木を一緒に植えてもらえませんか?」と
四日市大学自然教育研究会の代表の保黒さんが訪ねてこられました。
ブナ清水は私たちにとってなじみの場所。
お泊り保育では必ずと言ってよいほど出かけます。
汗をかきながら、苦しい思いをして登った時に、あの水は何よりの御馳走です。
「せかいいちうまい!」
そのブナがピンチと聞いてはぜひお手伝いしたい!です。
年長組のおひさまさん達と深山組の3年生から6年生までの子ども達が
保黒さんを先頭に苗木植えに出かけました。
私たちを含めて総勢70名近くが900mほどを登りました。
冷たい風と突然の雨に中ではありました。
寒い時はみんなで固まって擦りあうと温かになります。
苗木植えも歩くときもお兄さんお姉さんたちとおひさまさんのペアです。
おひさまさん達は優しくしてもらい、守ってもらってすご~く楽しい登山でした。
深山組の人達にとっては・・先日は御岳山に登ったのですが・・・
「別な疲れだった」「突然立ち止まるし、寄り道するし・・」「簡単な言葉で短く言わないと伝わんないし」
ほんとにありがとう、お姉さんお兄さんたち。
卒園生との特別な出会いに私はじ~んとなる場面が何度もありました。
こんな縦の社会に身を置くことができるなんて
本当に幸せなことです。
CTY11月7日放送
中日新聞社取材