月のこころ 6月のテーマ 0才「なにかな」1・2才「きづく」3~5才「やってみたい」
「野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。」ルカによる福音書12章27節
6月は命がぐんぐん伸びていく時です。「いのち」の営みがにぎやかに感じられる時です。 先日は旧園舎周り、ハウスや駐車場の草刈りをありがとうございました。とてもすっきりとしたのですが、 残念ながら草の伸びる勢いが強くって2.3週間したら、「あれ?」という感じで草は元気に伸びているかもしれません。 しかし、子ども達は草の勢いに負けず劣らず、草の間に小さなバッタを見つけ、水たまりにはどっぷりとつかり、 水や土の感触を楽しんでいましたね。 子ども達の自然に向かって自分を投げ出していく様子・・自分を委ねていく様子を見ていると、 本当に無防備に自分を明け渡しています。私たち大人にはできない、虫と心を通わせたり、 石と話をしていたり、私たちが自然の中に身を置くのとは、少し違う世界を見ているように思います。 この6月、草木の伸びるのと同じように、子ども達はますます行動範囲を広げていくでしょう。どんぐりのお友達もね。 みんな「やってみたい」ことが増えていくに違いありません。 今月の聖書の言葉を聞いてある詩を思い出しました。八木重吉という方の詩です。 「空のようにきれいになれるものなら/花のようにしずかになれるものなら/ 値なきものとして/これも捨てよう あれも捨てよう」このような憧れは私の中にもあります。 子ども達は、あれも捨てようこれも捨てようと思わなくてもいいんですよね。 私たち大人はこれまで生きてくる間に色々身にまとい、体を重たくして、 自分を防御する武器を身に着けてしまっているんですよね。 「野の花がどのように育つのか、見てごらん。自分で装わなくても、あんなに美しい。 空の鳥を見てごらん。自分で耕さず、収穫をしないのに、天の父はちゃんと養っていて下さる。 あなた方は彼らよりもっと価値のあるものでしょう。 だから明日のことを思い煩うことなく神の国を求めなさい。」と言われます。
神の国…「幼子のようにならなければ神の国に入ることはできない」も繰り返し反芻したい言葉です。