7月 月のこころ 0~2才 「きもちいい」 3~5才 「あらわして」
今月の聖書「主に向かって、心からほめ歌いなさい」エフェソへの信徒への手紙5章19節
現在、日本の教育は戦後の一つの節目となる「教育改革」の中にあることをご存知ですか?
「社会に開かれた教育課程」として、2030年代を上手く生きる人間を育てることを課題として、
従来の知識偏重型の教育を改め、答の見つかっていない問題にも柔軟に対応できる知性、
いわゆる資質、能力を育てることを教育改革の課題としています。
そして、教育保育の方法として「環境による」という文言がちりばめられています。
明確に教育保育は「環境を通して行うもの」と強調されています。
「子どもが自発的・意欲的に関れるように環境を構成し、子どもの主体的な活動やこども相互の関りを大切にすること。
とくに、乳幼児期に相応しい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること」
これは私たちが当たり前として大切にしてきたことです。
でもそのような環境を自分の手で部屋の中に整えることなど到底無理なことです。だから自然の中にゆだねるのです。
今年はもう梅雨が明けてしまいました。雨が降ると草木が思いがけない成長をします。
昨日田んぼを見ましたら、みんなの植えた稲が深い緑になって、グンとしっかり伸びているのにびっくりしました。
草刈りは草の伸びる速度に追いつけませんよね。この時とばかり鳥たちは雛を育てています。
園の玄関にも燕が雛をかえしています。誰だったかな~燕が巣を作り始めたのを見て
「良かったね~ここで赤ちゃんを育ててくれたら、ずっと大きくなるのを見れるね~」と言った子がいました。
そのようなことは私たちがどんなに頑張ってもできることではありません。
畑で野菜たちが大きくなっていくことも、川の水が冷たくて気持ちが良いことも、木陰にいると蜂が飛んでくることも、
散歩の途中に蛇に出会うことも、お花畑に蝶々が飛んでくる時も、私たちの力でなんとか出来ることではないのです。
全て私たちが幸せに生きるようにと予め準備していただいているものなのです。
その中で皆さん感じておられるように子ども達の内に「興味」や「関心」や「意欲」や「人を思いやる心」や「一緒にしたら出来ること」や「アマガエルや魚をずっと手の中に入れていたら死んでしまうこと」など、そしてその中にルールのあることをおのずと学んでいくのです。
指針や要領の言うところの生きるための「資質・能力」が養われ「主体的で対話的で深い学び」を求める小学校へと繋がっていくのです。
どこの園もやればいいのにと思います。楽しいのにね~。
7月、思いっきり気持ちよく過ごしましょう。そして心も体も解放されて、草木がぐんと伸びるように太陽の力も頂いて、
子ども達もぐんと伸びていくのを「主(神)に向かって。心から感謝の声をあげましょう」