月のテーマ0~2才「大きくなったね」3~5才「信じる」
聖書の言葉 「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」
マタイによる福音書28章20節
時々皆さんに「子ども達は種のような存在。その子の中にその子になっていく全てが仕組まれている」と話しています。
このことと同じことを汐見先生が「子どもは自育的存在」と言われているのを見つけました。だからこそ「環境」が大切なのだと。
「農」を志す方がやはり「子どもも同じやな・・・手をかけすぎてもだめやし、
ほったらかしてもだめやし」と野菜を育てながら言われるのを聞くことがあります。私の気づきも同じでした。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」で言葉や手のかけすぎも子ども達を不安にし、
「自分」とは何者なのか、一体何がしたくて何をやりたくないのか、何が好きで何が嫌いなのか分からなくしてしまいます。情報が多すぎるのです。
しかし、手をかけず、ほったらかしも同じように、不安になるのです。
子ども達にとって大切なのは「愛されている」という実感です。「愛されている」環境。
「愛されている」というのはどのように感じるのでしょうか。
関心を持たれている。自分のしたことを認められている。ちゃんと必要な時に「大切だよ」「大丈夫。見ているよ」と伝えられている、本当の意味で尊重される、などなど。
「愛している」というのは何時でもなんでもOK、ということではありません。適切に「いけません」と叱られることも大切です。
しかし、大人のそれは本当に適切なのか、絶えず大人自身の価値観の洗い直し、自分自身をスキャンしてみる必要もあります。
先日、卒園生のあるお母さんに出会いました。「先生に言いたいことがあった!前、聖書の会で先生は神様はどうやって私を使ってくださるのかな‥と言われたことがあったでしょ。私、気が付いたんです。私の中にどうしようもないものがいっぱい詰まってたら、神様は私を使いようもないわ、と。私の中を空っぽにした方が神様使いやすいんだと。」
成果主義や競争主義の中では見えてこない子ども達の育ちを「信じる」時に子ども達は予想をはるかに超えた神様の愛によって、本当に力を発揮し、「大きくなったね」と喜ぶことができます。