12月 月のこころ
今月のテーマ 0~2才 「うれしいね」 3~5才 「喜びあふれて」
聖書の言葉「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか。」 ルカによる福音書2章15節
毎月の職員会へのご協力をありがとうございます。
こども園に関わっている全てのスタッフが一同に会して、一緒に毎月の予定の確認をしたり、
現在のこども園の情報を共有します。その中に小さな研修をいつも入れています。
「幼子発見」という時間です。
子ども達の表情、言葉、行動、場面に「我を忘れてしまうような、空っぽになってしまう」時が私たち大人にはあります。
それを各クラスから一人、発表してもらいます。評価でもなく分析でもなく、そのまま心に留まった出来事を伝えてもらいます。
物の取り合いになってしまった子たちがいました。
せっかくだからどうやってするかな~と見ていようと思った保育者
。その周りに心配をした子たちが集まって来ました。気持ちを聞いたり、
提案をしたり…そのうちにもめていた子達の心がほんわかしてきて解決した・・
それを眺めながら、子ども達の持っている温かさや考える力に圧倒されたという報告がありました。
私達がもし、そのことに心を停めず素通りしてしまったら、
それは時間の中に埋もれてしまって特別価値のあるものとしては記憶や記録には留まりません。
無いものになってしまいます。私たちが感動したり、そこに価値を見出していくので、
それが尊いものとして残っていくのではないでしょうか。
私たちがどれほど子ども達の内にアメイジンググレイス(驚くべき恵み)を受け取っていくかですよね。
最初のクリスマスの夜、羊飼いのところに天使が現れました。
人口調査の対象にもならない羊飼いたちでした。
イスラエルの人々が何千年も待っていた救い主の誕生という
ビッグニュースが人々に最もさげすまれていた羊飼いに知らされたのです。
羊飼いたちはすぐに立ち上がります。そして、馬小屋の飼い葉桶に寝かされている幼子イエスを発見します。
人々は羊飼いの話を不思議に思います。
「ところが母マリアはこれらの出来事を全て心に納めて思い巡らしていた」とあります。
心に留めて思い巡らしたマリアの口を通してこの重大な場面が伝えられてきたのでしょう。
その出来事は2,000年を経た今も同じ喜びを伝え続けていて世界中に広がっているのです。
私たちの心の奥の隠しておきたいくらい惨めなところに来てくださる救い主は赤ちゃんの姿でした。
私たちのどん底まで共に苦しんでくださる、共にいてくださる救い主です。
そしてその中から救い出して下さるのが救い主です。
さあ、私達にも伝え知らされた出来事を自分の心の中の出来事としようではありませんか。