キリスト教保育連盟 年主題「ともにつむぎだす」~希望の中で~
10月主題 0才「たのしいね」1~2才「ひろがる」3~5才「つながって」
聖書の言葉「羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる」ヨハネによる福音書10章10節
年長組のお泊りを見送りに行って、大きな荷物を背負って歩いていく子ども達を見ながら、
「積み重ねだな~」としみじみ思いました。
5歳6歳になったからと言って、さあ、今日はキャンプするよと、
いきなりあれだけの荷物を背負って4時間近くの山登りをすることはできません。
今、どんぐりさん達も往復2キロ近い道を歩くようになりました。
それにもびっくりですが、毎日毎日歩いて、雨の日も風の日も外で遊ぶ生活を続けてきて、
ようやく年長組の二学期、自分の荷物を持って自分の足で山を登ることができるようになります。
山を登るには自分で歩くだけではなく、人のことも考えなければ、みんなで登ることはできません。
本当にこれは不思議で心と体が整って、逞しくなっていくのです。
山道を歩いているとき、しっかり足元を見ていなければなりません。
次の足をどこに置くのか自分の歩く道を自分で見つけて、決めて歩かなければならないのです。
おひさまさん達は大変だったと思いますが、きっと一回り大きくなったと思います。
とても大事なことですが、おひさまさんの中で、誰かが一人だけ成長するということはありえないのです。
自分の子が成長したなと思った時には、クラスの子、みんなが成長しているはずです。
おひさまさん達は入園してから今までに、これほどクラスであるとか、仲間であることを意識したことはなかったと思います。
私たちは繋がっています。繋がっているからこそ大変なこともあります。
でも共に生きていて、自分だけが幸せであることはできません。
10月から12月まで「つながって」「ともにつむぎだす」チャンスが何度もやってきます。
対立や競争ではなく「共に」です。
繰り返し繰り返しやってみて、ぶつかったり、仲直りをしたり、自分の立ち位置を決め、
役割を取り、一つの群れ、一つの社会を創りだすということをやっていくのです。
そうやって子ども達は「愛されるや愛する」「自分らしさ」を獲得していくのです。
私たちは子ども達のその姿に学びましょう。