12月の月のこころ
月のテーマ0~2才「うれしいね」3~5才「喜び合う」
聖書の言葉「ひとりの男の子が私たちに与えられた」イザヤ書9章5節
テレビをつけると最近はウクライナの情勢に加えて、イスラエルとパレスチナの紛争の絵が飛び込んできます。
昨日は人質となっていたアメリカ国籍の4歳の女の子が解放されたというニュースでした。
しかし、その子の両親はすでに殺されていて、おじいちゃんが「どう伝えればいいのか、、、」と絶句していました。
「平和」ということをこんなに一年を通じて考えさせられる年は無かったように思います。
充分なご飯を安心して食べる時、湯船につかってゆったりする時、暖かい布団に入る時、難民キャンプの裸足でいる子ども達のことを思います。
アフリカのケニアに「シロアムの園」という障害のある子達の施設を作った小児科医の公文和子という女性がいます。
この人がキリスト教保育誌に「子どもの平和」という文章を寄せています。
P君という自分で歩くことも話すこともできない、自宅では自分の排泄物にまみれて置かれている男の子の笑顔によって、
忙しさに乱れていた心を救われ、平和を取り戻すことができた話を伝えながら、次の文章を書いています。
「子ども達が感じる平和は、たとえ紛争や貧困があったとしても、
子ども達自身が人を愛することができ、愛する人が心身ともに一緒にいてくれて、
愛する人に愛される、愛する人にわかってもらえるという経験の中に存在するように思います。
さらに、自分が愛する人の笑顔を作ることができるという経験が、
子ども達自身を『平和を実現する人』として神様の子どもとして成長させるのではないでしょうか。」
「日常の中の小さな平和が、意外と世界の平和につながるかもしれません。」と。
わたし達には子ども達がいます。子ども達にどれほど幸せにしてもらっているか分かりません。
子ども達から出る言葉に温められることの多いこと。
頼りない、足りない親である私を、保育者である私を、全面的に信頼し、赦し、愛してくれる子どもが達。
子ども達は平和を作り出す名人です。
「赤ちゃん」に集まる子ども達やお母さん達の笑顔は心の底から平和になります。
私たちの罪深さや弱さ、至らなさを全て救い取ってくださるイエスキリストは「赤ちゃん」になって
幼いマリヤにご自身を委ねました。
そのイエスが十字架にかけられる前に弟子たちに
「わたしはあなた方に平和を残し、私の平和を与える」と言われました。
クリスマスのこのシーズン、静かに平和について思いを巡らしてみましょう。