10月のテーマ 0~2才「ひろがる」 3~5才「つながる」
聖書の言葉「その人は豊かに実を結ぶ」ヨハネによる福音書15章1~17節
園の玄関わきに朝顔が種になり始めました。去年幾つか苗を植えてもらった花からこぼれ種で今年も生えてきたのです。
どんぐりさんも種取りに夢中です。おひさまさんの男の子も小さな袋をもらって沢山種を入れていました。
山にも子ども達の好きなどんぐりが落ち始め、栗もなっています。むかごやお米も色づいて頭をたれています。
草たちも実をつけ、ある草は人にくっついて違う場所に運ばれようとしますし、
美味しい実をつけて鳥たちに運んでもらおうとします。
自然の営みは強(したた)かに絶えることなく次の世代へちゃんと命を繋いでいこうとしています。
驚かされますね~そんな出会いが毎日のようにある子ども達の暮らしです。
9月に続いて10月も「実」が出てきました。
「その人は豊かに実を結ぶ」はぶどうの木の譬で語られています。
「わたしはぶどうの木、あなた方はその枝である。人が私に繋がっており、私もその人に繋がっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」
確かに枝が幹に繋がっていなければ実を結ぶどころか枯れてしまいます。
この言葉の後に「父が私を愛されたように私もあなた方を愛してきた。私の愛にとどまりなさい」
難しいことは抜きにして「愛にとどまりなさい。そうすればあなたは豊かに実を結ぶ」と言われているのです。
私たちは「愛する、愛される」という「愛」から離れてしまうと「孤独」「孤立」「分裂」「対立」「争い」…と悲惨な現実へ向かってしまいます。
「愛」は私たちの命です。
「愛」によって私たちは生きることができます。
「愛」によって生かされています。
子ども達は「愛」によって育っています。
「愛」が無ければ育ちません。
草木が太陽の光と熱そして雨によって育っていくように、
私たちは「愛」によって育ち、互いに愛し合うことによって、健康な安心できる社会を作り出すことができます。
人はだれ一人として同じ人はいません。これもとても不思議なことです。お互いに違うのです。
違うということが素晴らしい。お互いに違うので一緒に社会を作ることができるのです。
それぞれに働きが違うのですから。違う者同士が集まるときの要(かなめ)は「愛」です。
豊かに結ぶ実とはどんな実でしょうか「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。これらを禁じるおきてはありません。」
これから、「わいわい市」そしてクリスマスに向かって、子ども達は繋がりがさらに深くなり、
共にいることの喜びをさらに感じていくことでしょう。
子ども達に学びながら私達も「愛」に根差し「愛」によって育まれていきましょう。