2022,3,19
「一年の感謝」 森の風こども園
自分の服ではない服を着て歩いているような、そんな始まりの4月でした。
こども園としての一年が終わろうとしています。コロナの影響で休園や登園自粛もあり、
これまでの一年とはずいぶん違う一年を歩いてきました。皆様のうちにも様々な思いがおありのことと思います。
新入園の方は真っ新な思いで森の風の生活に戸惑わることも多かったのではないでしょうか。
いずれにしろ、みんなが初めの一歩を一緒に踏みましたね。皆様の寛容さや忍耐に感謝いたします。そして様々なご協力を本当に感謝でした。
先日、ようやく座談会を持つことができました。やっぱりいいですね。皆さんの声を聴かせていただきました。
どの方の話の中にもキラキラと光るものがあって、真実です。
お互いに弱さを打ち明けながら、何とか母親として立つことができる…そんな分かち合いは有難いですね。
私たち大人も自分自身である「わたし」を阻んでいる何ものかを少しずつ剝いでいって、
「わたしを生きます」とすっきりとした表情で言われるのに出会うのが、なにより本当に嬉しいです。
そのような「場」は作り上げるもので、誰かひとりの力によるものではありません。
そのようなおうちの方々と園のスタッフ、地域の方々とが作り出す「場」の中で子ども達は安心して育まれていきます。
そのような場を作ってきてくださった先輩方に心から感謝を申し上げたいです。15年の感謝です。
そして、やはり明日を生きる「森の風」はその「場」を何より大切にしていきたいです。
おひさまさん達は次のような卒園の言葉を残していきます。
「みんなを助けることができる」「ひとをまもれるようになった」
「みんなの気持ちがわかるようになった。それがたのしい」「じしんがついたら、できなかったことができるようになった」
「喧嘩したときに、ごめんねが言えるようになった。だいすきだから、ともだちだから」
「てとあしがつよくなった。おもいものもっても、ふんばってたつ」「そうじができるようになった。きれいにしたいきもち」
「おおきなたけがきれるようになった。うまれるまえからかみさまにちからをもらってた」
「みんなとちからをあわせたらつよくなれる」「おおきなやまをのぼれるようになった」
「かみさまがいるとなんでもできるきもちになる。すごいなってうれしくなる」「おしごとをして、ちからがいっぱいふえた」
「ながいたけをもてるようになった」「はたけしごとができるようになった。たねまきがいちばんすき」
「みんなときれいなこころになれた」「ちからをつかえるようになった」「みんなのためにちからをつかえるようになった」
おひさまさん達、本当にありがとう。皆さんが残していってくれる優しさや楽しさや力強さや人を思いやる心や考える力は、
やがて世界を平和にしていく種として、何十倍にもなっていくことでしょう。
皆さんの歩かれる道を神様が照らして下さり、健やかでありますように。祝福を毎日祈っています。
「わたしは世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる」マタイによる福音書28章20節