昨日、NHkクローズアップ現代で「不適切保育」について取り上げられていました。
その中でコメンテーターとして登場しておられた方が
「これまでは親のための保育であったけれど、これからは子どものための保育の時代」と言われていたことに驚きました。
子どものためではない保育を見聞きしてきましたから、そうだとは思っていましたが、
はっきり識者の口からきくと、そうだったのか!と現実をリアルに感じました。
保育士の質については問われなければなりませんけれども 、そもそも保育士の配置人数が不適切なのです。
30人に一人の保育者で保育をしようとすると どうしても画一的な保育にならざるを得ない。
ではそこに二人の保育者を付けたからと言って、適切かというとそうではない。
子どもの集団が大きすぎるのです。
自分たちが生活者だという自覚や、
自分たちで日々を創り上げていくというわくわくは
3才児なら7,8人、4才~5才児で12~15人。
そこに最低二人の保育者が必要ではないでしょうか。 保育者もチームが必要です。
森の風は25名の3~5才の縦割りクラスが二つ。
それぞれに3名の保育者がいます。 そして必要に応じて、学年別に話し合ったり、活動をしたりします。
年長になると特にふたクラスから年長児だけを取り出して、年長の活動もします。
保育室が倍の広さがあればよかったと思いますが 予算がなく、野外を大いに活用することで今はそれでやってもらっています。
乳児の定員は0才が3名、1才が4名、2才が7名、そこに保育者は常時5名・・充分とは言えませんが何とかやってもらっています。
来年はもう一名増やしたいと思っています。
子どもの集団が小さくなることで、
保育者が一人一人の心の動きもよく見ることができるのは勿論のこと
子ども達は自分たちの暮らしの場や仲間についてもちゃんと把握することができます。
自分が社会の一員であることの自覚と仲間と共に… つまり「私であること」と「私達であること」の喜びを持ちやすいのです。
子ども達の為にどのような環境を世界を地球を残していきたいのかという大人の自覚が問われています。