
森の風について
about us
2月3日、朝日新聞三重版に掲載された記事です。
(クリックしてください)
子ども達に手渡して社会や地球環境や世界の情勢は…と考えると
正直なところ少し憂鬱な気分になります。
それは私が小さいころに持っていた安心感と
今私が持っている環境への感覚が違うからです。
昔は四日市の街の中でも溝に春になると小魚が群れを成して泳いでいました。
今ではどぶ川になってしまったところにメダカの群れが泳いでいました。
そんな魚たちの姿を見るだけで何か清々しい気持ちになったものです。
それでも変わらないものがあると思うのです。
それは子ども達自身です。
もともと子ども達の中に備わっている力です。
1才の子達の姿を見ていると
まるで好奇心と意欲が手足をつけて歩いているようです。
ひとりが転ぶと駆け寄って手を添えるのです。
ひとりが歩きだすと、わたしも!とみんなで一緒に歩こうとする。
年長組の二学期の後半になるとしっかりとした群れを作り始めます。
社会を自分達で作るのです。
でもその芽は1才の中にも見られます。
人と共に生きていこうとする力
自分の足で歩こうとする力
「個」と「社会」「わたし」と「わたし達」
そんな姿を子ども達はちゃんと見せてくれます。
この子達が希望を持って胸を張って自分であることを喜びながら生きていける社会と
それら全てをしっかりと支えてくれている自然を
子ども達に残さないで大人の責任を果たしているとは言えない…。
共に歩きませんか!
https://www.asahi.com/articles/AST223TV6T22ONFB00FM.html